お知らせ

なぜ木を伐って、皮をむくの?

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ピーリングウッドを取材していただきました。2021/10/19
能登町の桔梗三千雄さんとピーリングウッドの制作やその取り組みを紹介してもらえます。とってもうれしいです。放映日が決まったら、お知らせしますね。
そもそもなぜこんな取り組みをしているのか、私たちの想いを紹介しています。
能登町小木は古くから天然の良港と言われた小さな港町。数十年前までは住民の9割が何らかの形で漁業に関係していました。桔梗さんも数十年前は漁業に携わっていました。代々続く漁業者でした。

ピーリングウッドには、ある生きものが関係しています。
にこちゃんマークを背中にしょった愛らしいアカテガニ。このアカテガニはまっかな大きなハサミが特徴的で森に棲息する陸生のカニです。桔梗さんが子どものころは、海沿いにある家の土間に、がさこそとその姿を見かけることも日常的だったと言います。港の整備がすすみアカテガニの棲息場所は限られるようになりました。アカテガニの卵を抱えたメスは、放卵の際に森から移動し、海へ入り子孫をつないでいきます。なので森と海をアカテガニが行き来できることが重要なのです。

漁業で生計をたててきた漁業者は、海が豊かなおかげで暮らせると言います。当然ながら海の豊かさは森とつながっています。先祖から受け継いだ山を荒らしてはいけない、コツコツと手を入れ、枝を払い、風通しをよくし、山を掃除してキレイにしておかないと海の豊かさは持続可能ではないのですね。

その山の掃除、手入れの際にでる枝を、何かに使えないか?そう思ってキレイに皮をはいで、磨いてみるとそれはそれは触り心地のよい暖かみのある、まさに木のぬくもりを感じることができるものになったのです。

桔梗さんはその皮をむいて磨いた木に新しい役割りをもたせようとしました。
人を癒す。山を元気にすることで、私たち人も元気になれるよと。


その願いをピーリングウッドに託し、山にはいり、枝をはらって、今日も皮をむいて、磨きます。



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