体験日記

苧麻(からむし)の糸績み体験

体験日記

2024年8月。真脇遺跡縄文館のご協力を得て、縄文時代から利用されていた植物「苧麻(からむし)」から糸績みとあんぎん編み体験を開催しました。今年7月に縄文館周辺に自生している「苧麻」を刈りとりおかきをして日陰で乾燥させた材料を使って、自分の手で繊維を取り出し、裂いて一本の糸にしていきます。頭で考えると難しくて、身体で覚えるという作業です。ひたすら績む作業。出来上がった一本になった糸はよりをかけてより強く丈夫に。古から人はこの作業を体得して使っていたんですね。すごいことだと思います。

さて、スタッフのまっちゃんが、真脇遺跡縄文館の高田館長に手ほどきをうけ、縄文館で栽培した古代米の稲藁で縄ないに挑戦してみました。本来は苧麻で縄ないのはずですが、まずは太い稲藁で練習してできるようになったら苧麻へという順番でやってみることにしました。最終は苧麻の縄で縄文土器作りを目指します。笑 いつになることか???

幼いころからテレビや映画などでよく目にしていた、稲藁から縄を編むという手仕事。藁を手のひらでこすり合わせて揉むような仕草をすればみるみるうちに縄が出来上がる。その手品のような技に驚きはしたものの、物がない昔の話だよねーと子どもの頃の私は思っていた。
とても便利な世の中で必要なものは店頭に行けば並んでいるし、ワンクリックで手に入れることもしばしば。だけど、何故か目の前の自然にあるものを工夫し、面倒でもそこから生み出されたモノたちに心が動き、面倒でもそれをしてみたい!という思いがこみ上げる。
 そんな時に、「縄ないやってみるか?」と願ってもないチャンスが訪れました!一掴みの稲藁から6本ほど抜き取り、下のところを紐などで束ねます。3本ずつ2つに分けて、手のひらに唾をペッペッ!!両掌の間に挟んだ藁を右手で手前に滑らせて撚りを。手品のように編むことはまだまだ難しく、不格好な仕上がりの縄になりましたが最終的にくるくるっとするとそれなりのリースになりました。
 苧麻から繊維を取り出し糸績みやあんぎん編みをした時の感動と藁から縄を作った達成感は私の心をなんとも言えない幸福感に満たしてくれています。今は興奮冷めやらぬこの感動を分かち合える人と共//有したい気持ちでいっぱいです。(まっちゃん談)

8/20、環状木柱列の上にぽっかり、まるいまんまるお月様。参加者のスギさんが撮影しました。素敵な能登での時間です。


縄文体験はまだまだ続きます!

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